邦画大ヒットの年に是枝裕和監督が「日本映画への危機感」を抱く理由
■ガラパゴス化する日本映画
「日本の映画業界はどんどん閉じ始めている。海外で取材を受けた時、僕はそう答えるようにしています。
良くも悪くも、日本映画は国内のマーケットだけで投資を回収できる可能性がある。
なので、海外に出て行こうとする意欲が作り手にも配給会社にもありません。東宝、東映、松竹、角川など日本の大手の映画会社は特にそうです。
そうなると企画が国内で受けるものに特化してくる。この状況に強い危機感を感じます。
海外に出て行くことがエライわけでもスゴイわけでもないけれど、40歳以下の若手映画監督の名前を海外で聞くことは、ほとんどありません。このままでは、日本映画自体が世界から忘れ去られてしまう」
そんな中、今年は『シン・ゴジラ』、『君の名は。』といった邦画が大ヒットし、業界内でも話題となっている。
「この2作品は、観ていますよ。周囲でも話題になっていましたからね。両作ともヒットの理由は、とても理解できます。
『君の名は。』は、当たる要素がてんこ盛りですからね。ちょっとてんこ盛りにし過ぎだろ、とは思いましたけど。
この映画に限らず、女子高生とタイムスリップという題材からはそろそろ離れないといけないのではないか、と思います。」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50258
是枝裕和(これえだ ひろかず)
誰も知らない(2004年)
そして父になる(2013年)
海街diary(2015年)
等
是枝裕和 wiki
この監督作品の売上は?